散策で心地よい汗をかいた後に欠かせないのが、明治時代から続く名物大沼団子だ。一口サイズの小粒なお餅が折り箱にぎっしりと敷き詰められた姿は、何とも愛らしい。醤油の香ばしいみたらし餡と、なめらかな餡子(あんこ)や胡麻餡が絶妙なバランスで並び、大沼の湖と浮かぶ島々を見立てているという歴史的背景も深い。
賞味期限が「当日限り」とされるこの団子は、現地を訪れた者だけが味わえる贅沢な限定グルメだ。口に含んだ瞬間の圧倒的な柔らかさと、しつこさのない上品な甘みが口いっぱいに広がる。さらに近年は、湖畔のカフェで味わえる地産食材の極上ソフトクリームや、採れたての公魚(ワカサギ)を使った香ばしい天ぷらなど、食の魅力も目覚ましく進化している。