ネット上の簡易的な解説記事では「行間を狭くするにはリボンのボタンから行間1.0を選べばよい」と解説されているケースが散見されます。しかし、これは半分正しく、半分は完全な誤解です。
なぜ「1.0行」を選んでも行間が狭くならないのか。それは、Wordの「1.0行」という定義が、文字の高さそのものではなくWordページ設定行数グリッドに準拠した1行分の高さを指しているからです。ページ設定で「1ページあたり36行」と指定されている場合、1行の高さは約18ptに固定されています。ここに11ptのフォントを置くと、1.0行指定であっても2行分の枠(36pt)が割り振られてしまうため、見かけ上の行間は実質「3行分近いスカスカな状態」へと悪化します。
つまり、行間を詰める本質は「数値を小さくすること」ではなく、「グリッド線の拘束を解除するか、固定値で直接ptを指定すること」にあります。この仕組みを理解していないと、いくらリボンの数字をいじっても無駄な試行錯誤を繰り返すことになります。