教室を覗くと、かつての商業高校のイメージは一瞬で吹き飛ぶ。パチパチと響く電卓の音に代わって聞こえてくるのは、キーボードを叩く音と、「このプロンプト、もう少し具体的にした方がいいかも」という生徒たちの議論の声だ。
現在の授業では、生成AIを活用したビジネスプランの作成や、データ分析が当たり前のように行われている。簿記の基礎知識を学ぶのはもちろんだが、それをどう実務に活かすか、AIを使ってどう効率化するかに焦点が移っている。数字を入力するだけの作業はAIに任せ、人間はそこから得られるデータをどう解釈し、次の戦略を立てるか。高校生たちは、すでにプロのビジネスパーソンと同じ視座で学んでいる。