世間が彼らの生活に対して抱く最大の誤解は、「山奥の別荘で自由気ままに若い女性たちと遊んでいる」というファンタジーです。しかし、現場の実態を検証すると、そのような甘い生活とはかけ離れた過酷な自然環境が存在します。
東出昌大が暮らす山小屋は、水道も引かれておらず山から湧き水を浄水して使用し、冬場は氷点下まで気温が下がる限界集落に位置しています。主な暖房と調理燃料は薪であり、毎日の薪割りや煙突掃除を怠れば生命の危険に直結します。手に入る食肉は、自ら猟銃を持って山を歩き、仕留めた猪や鹿の皮を剥ぎ、内臓を素早く摘出して精肉したもの。これらはテレビ番組のエンタメ演出ではなく、生きるための必須労働です。
さらに、「後輩女優3人との共同生活」という過激な見出しについても、事実の歪曲がありました。後輩女優たちは常時同棲していたわけではなく、それぞれ東京に拠点を持ちながら、狩猟や自然農法を学ぶために短期滞在を繰り返していたに過ぎません。そのなかで松本花林さんだけが、東出昌大のストイックな生き方に深く共鳴し、定住を決意していったというのが実際のプロセスです。
電気代や通信費などの最低限の固定費を賄い、赤ん坊が生まれた新たな環境を整えるため、東出昌大は防寒工事や居住スペースの拡張を自らの手袋と工具で進めました。都会の快適なインフラを完全に捨て去り、命の根源と向き合い続ける覚悟がなければ、1歳未満の乳幼児を抱えた山暮らしなど到底成り立ちません。