原語版でウッディの声を演じているのは、ハリウッドの名優トム・ハンクスだ。彼の声は知的で情熱的、どこか哀愁を帯びたトーンが特徴である。バズ役のティム・アレンもまた、低く響く威厳ある声でヒーロー像を体現している。
それに対して、日本の吹替版は「キャラクターの人間味」をよりダイレクトに伝えるアプローチをとっている。唐沢寿明の演じるウッディは、トム・ハンクス版よりも少しテンションが高く、感情の起伏がダイナミックだ。パニックに陥ったときの甲高い声や、バズに対するコミカルなツッコミは、日本人の笑いのツボに見事にハマる。
日本語訳のセンスも素晴らしい。「無限の彼方へ、さあ行くぞ!」というバズの決めゼリフ(原語では "To infinity and beyond!")は、直訳以上のロマンと高揚感を届けてくれる。こうしたローカライズの巧みさが、字幕なしで楽しめる素晴らしい作品体験を支えているのだ。