インテリアグリーンとしてのベンガレンシスの魅力は、うねるような美しい幹の曲線にあります。自生状態では直立して育つ性質を、人の手によってアーティスティックに仕立て直したものが流通品の多くを占めています。
フィカス・ベンガレンシスの剪定と曲がり仕立てに挑戦するなら、成長著しい初夏がベストシーズンです。剪定の目的は「樹形の乱れを整えること」と「株元への採光・通気性の確保」にあります。飛び出た不要な枝を、葉の付け根(成長点)のすぐ上で清潔な剪定バサミを用いてカットします。剪定時に切り口から滲み出る白い樹液はゴムの原材料となるラテックス成分であり、直接肌に触れるとかぶれる恐れがあるため、作業時はゴム手袋を着用し、ティッシュ等で素早く拭き取ることが推奨されます。
しなやかな若枝をカーブさせたい場合は、園芸用のアルミワイヤー(太さ2.5〜3.5mm)を幹に螺旋状に巻き付け、折れないよう指先で少しずつテンションをかけながら固定します。幹の成長に伴いワイヤーが食い込むのを防ぐため、半年から1年を目安に外すのが鉄則です。
剪定によって切り落とした元気な枝は、フィカス・ベンガレンシス 挿し木での増やし方を活用することで、新たな個体として増殖させることが可能です。10〜15cmほどにカットした枝の葉を上部2〜3枚だけ残し、蒸散を防ぐために残した葉を半分にカットします。切り口の樹液を水できれいに洗い流した後、発根促進剤(ルートンやメネデールなど)を塗布し、無菌の赤玉土や水挿しで管理すれば、約3〜4週間で白い新根が活発に動き出します。