このトレンドを牽引しているのは、大手の芸能事務所によるプロモーションだけで作られたスターではない。ミニシアターや単館系のインディペンデント映画で地道にキャリアを積み、その圧倒的な演技力で頂点へと這い上がってきた実力派たちだ。彼らの魅力は、セリフのない時間、いわゆる「沈黙」の扱い方にある。
カメラがその表情を捉えたとき、観客は彼らの脳内で何が思考されているのかを必死に読み解こうとする。この「もっと知りたい」と思わせる飢餓感こそが、色気の正体に他ならない。説明過多なエンタメが増える中で、あえて多くを語らない彼らのスタンスが、逆に新鮮な色気として機能している。