パッションフルーツを手にした人が最初に直面するのが、「中の黒い種をどう処理すべきか」という疑問です。パッションフルーツの種は取り出す必要がなく、果肉(仮種皮)と一緒にそのまま食べるのが正解です。
食べ方には大きく分けて2つの流儀が存在します。1つ目は、種を噛まずにゼリー状の果肉ごと「つるん」と喉越しで味わう方法です。パッションフルーツ特有の鮮烈な酸味とジューシーな果汁をダイレクトに堪能できます。2つ目は、奥歯で「プチプチ」と軽く噛み砕く方法です。種の中からナッツに似た心地よい香ばしさとほのかな苦みが広がり、果肉の甘酸っぱさと絶妙なコントラストを生み出します。どちらが正しいという決まりはないため、最初の一口はそのまま飲み込み、二口目からは食感を楽しむといった食べ比べがおすすめです。
また、パッションフルーツを味わう上で最も重要なのが果汁を一切こぼさない切り方です。球体の中心で真っ二つに切ってしまうと、内部に満ちている貴重な果汁がまな板へ流れ出てしまいます。失敗しない手順は以下の通りです。
果実を立てた状態で、ヘタがある上部から約1/4〜1/3のラインに水平に包丁を入れます。いわば「フタを切り取る」ようなイメージでカットすると、下側の果皮が天然のカップになり、果汁を一滴も逃しません。あとはスプーンで底から果肉と種をすくい取る食べ方が、最も手軽で贅沢なスタイルです。