シリーズ屈指のトラウマシーンとして語り継がれるのが、ハッフルパフの誇る優等生、セドリック・ディゴリーの死です。セドリックは容姿端麗で人望厚く、クィディッチのシーカーとしてもハリーと正々堂々競い合った高潔な青年でした。
転送されたリドルの墓地で何が起きているか把握できない2人の前に現れたのは、衰弱した姿のヴォルデモートを抱えるピーター・ペティグリュー(ワームテール)。ヴォルデモートが放った非情な一言「余計な奴は殺せ(Kill the spare)」を受け、ワームテールは即座に許されざる呪文「アバダ ケダブラ(死の呪い)」を放ちます。緑の閃光とともに、セドリックは何の反論も抵抗も許されず、一瞬で命を奪われました。
セドリックには何の落ち度もなく、ハリーとともに手を取り合って優勝しようとした彼の誠実さゆえに起きた理不尽な悲劇でした。この役を演じたのは、後に『トワイライト』シリーズや『THE BATMAN-ザ・バットマン-』で世界的大スターとなる若き日のロバート・パティンソン。彼の凛とした立ち居振る舞いが、結末の残酷さをより一層際立たせています。