彼女たちのバックグラウンドを語る上で欠かせないのが、両親の圧倒的な知性の存在だ。父である猪口孝氏は、国際政治学の第一人者として国内外で広く知られた研究者であり、母である邦子氏もまた上智大学名誉教授として国際政治学の分野で数多くの業績を上げてきた。
食卓での会話がそのまま高度な国際情勢の議論に昇華するような、知的刺激に満ちた日常。本棚を埋め尽くす原書や論考。そうした文化的な資源に囲まれた環境こそが、娘たちの思考力と国際的な視野を形成する基盤となった。過度な露出を避けつつも、学問に対する深い敬意と誠実さを身につけていったプロセスがうかがえる。