SIAM SHADEの楽曲群は、ポップなフックと複雑怪奇なハードロック・プログレの構造が奇跡的なバランスで同居しています。これから彼らのサウンドに触れるリスナーのために、必聴のトラックを厳選しました。
1. 『1/3の純情な感情』:
言わずと知れた最大の代表曲。イントロの印象的なアルペジオ、疾走する16ビート、サビのキャッチーなメロディと、J-ROCKの教科書とも言える完璧な完成度を誇ります。しかし、バックで鳴るベースラインとドラムのキックパターンは非常にテクニカルです。
2. 『GET A LIFE』:
SIAM SHADEの「ヘヴィ&テクニカル」な側面が最も尖鋭化した超名曲。全編英語詞、重厚なスラッシュメタルを思わせるギターリフ、拍子が目まぐるしく変化するリズムセクションと、当時のオリコン上位常連バンドとは思えないほどアグレッシブな挑戦が詰まっています。
3. 『RAIN』:
インディーズ時代から演奏され続けてきたドラマティックなバラードロック。哀愁漂う美しいツインギターのハーモニーと、栄喜の感情を搾り出すようなボーカルワークが聴く者の胸を締め付けます。
4. 『PASSION』:
爽快感溢れるビートと高揚感のあるサビが特徴のライブ定番曲。間奏におけるDAITAの超高速タッピングやピッキングハーモニクスなど、ギタリスト垂涎のテクニックが凝縮されています。
5. 『Triptych』:
完全なインストゥルメンタル楽曲でありながら、ライブで絶大な盛り上がりを見せたインストの名作。歌がない分、DAITAのギター表現力、NATCHINと淳士のリズムの推進力が剥き出しになり、彼らの基礎演奏力の高さを最も純粋に堪能できます。
【プロの結論】どんな人が聴くべきか?リスナーの適性基準
SIAM SHADEは万人受けするポピュラリティを持ちながらも、本質は非常に骨太なミュージシャンズ・ミュージシャンです。
- 向いている人:Mr.Big、Extreme、Dream Theaterなどの洋楽ハードロック・プログレが好きな人。楽器を演奏しており、アンサンブルの緻密さやスラップ・速弾きなどのテクニックに圧倒されたい人。
- 慎重になるべき人:現代の打ち込み主体のローファイ・ヒップホップや、均一で平坦なコード進行のチル系音楽のみを好む人。90年代特有の「熱苦しいまでのバンドの気迫」が過剰に感じられる可能性があります。