本作最大のミステリーである「資格のないハリーがなぜ選ばれたのか」という疑問。その背後には、炎のゴブレットの強力な契約魔法すら欺く周到な策略が仕掛けられていました。
実行犯であり黒幕の正体は、新任の「闇の魔術に対する防衛術」教授として着任した元凄腕闇払いアラスター・ムーディ――になりすましていた死喰い人(デスイーター)のバーティ・クラウチ・ジュニアです。彼は変身薬「ポリジュース薬」を1年間にわたって飲み続け、本物のムーディをトランクに監禁しながらホグワーツに潜入していました。
クラウチ・ジュニアは、炎のゴブレットに極めて強力な「錯乱の呪文(コンファンディ)」をかけ、本来存在しない「第4の学校」の代表としてハリーの名前を投票。ゴブレットのルール上、ハリーが参加せざるを得ない状況を作り出しました。
目的はただ一つ、ハリーを安全なホグワーツから誰にも怪しまれずに連れ出し、墓場に待つヴォルデモートの元へ送り届けることでした。そのためクラウチ・ジュニアは、ハリーが各課題を確実にクリアできるよう、裏で緻密な誘導を行っていたのです。