「葉のフチが内側に巻き込んでカップ状になっている」「新芽が細かく縮れて展開しない」といった異変も、家庭菜園の栽培者を悩ませる典型例です。ナスの葉丸まる縮れる理由の多くは、肥料設計のミスまたは微小害虫の吸汁加害に起因します。
特に注意すべきは、良かれと思って与えた追肥が引き起こすナス肥料過多葉っぱの様子です。ナスは「肥料食い」と呼ばれる野菜ですが、窒素分が土壌中に過剰に蓄積すると、植物体内の浸透圧バランスが崩れ、葉が異常に肉厚でゴワゴワとした質感に変化します。葉色は黒味を帯びた深緑色へと濃くなり、葉のフチが裏側へ強く巻き込む「傘状」の変形を呈するのが特徴です。
肥料過多に陥った株は、一見すると勢いが良いように見えても、節間が不自然に詰まり、咲いた花のおしべがめしべより短くなる「短花柱花(たんかちゅうか)」となって次々と落花します。実が着かなくなるばかりか、アブラムシやスリップス(アザミウマ類)を強力に引き寄せる要因にもなります。新葉が激しく縮れている場合は、葉の成長点付近にスリップスが潜り込んで吸汁している可能性を疑い、新芽の隙間まで丹念に点検してください。