大葉が黒くなるのはなぜ?食べても大丈夫か真相とプロの長持ち保存術

大葉が黒くなるのはなぜ?食べても大丈夫か真相とプロの長持ち保存術

大葉が黒くなるのはなぜ?食べても大丈夫か真相とプロの長持ち保存術とはどのようなものなのか? 背景や要点を整理してお届けします。

大葉の黒変トラブルは、スーパーの購入品だけでなく家庭菜園のプランター栽培でも頻発します。「庭で育てている大葉に黒い斑点が無数に出てきた」「新芽が黒ずんで育たない」という現象には、保存時とは異なる農業生産現場特有のメカニズムが存在します。

大葉の栽培で葉が黒くなる原因の筆頭は、糸状菌(カビの一種)による植物感染症です。代表的なものが大葉の黒い斑点病(斑点病や褐斑病)です。梅雨時期や秋雨の前線が停滞する多湿環境下で発生しやすく、葉の表面に最初は小さな褐色の小斑点が現れ、次第に拡大して同心円状の黒褐色病斑を形成します。この菌は泥跳ねによって葉の裏の気孔から侵入するため、露地栽培でマルチング(敷き藁やフィルム)をしていない場合に多発します。

また、害虫の寄生も見逃せません。ハダニやアブラムシが葉裏から吸汁すると、吸われた部分の葉緑素が抜けて退色したのち黒変します。さらに害虫の排泄物に「すす病菌」が繁殖すると、葉の表面がまるで黒いすすを被ったように真っ黒に覆われてしまいます。

加えて、春先(4月〜5月上旬)の植え付け直後に起こる「夜間の急激な冷え込み」も原因となります。外気温が10℃を下回ると、苗の段階で葉先がチリチリと黒く縮れる低温ストレスが現れます。

病気で黒い斑点が出た葉は、人体に致命的な毒性を持つわけではありませんが、カビの胞子や病原組織を含むため、食用は避けて病斑の出た葉を速やかに摘除するのが家庭菜園の衛生管理における鉄則です。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。