映画『1リットルの涙』の大きな魅力の一つが、木藤亜也さんが実際に暮らした愛知県豊橋市や東三河エリアを中心に行われたロケ撮影です。実際の風景や光の質感をスクリーンに焼き付けることで、物語に嘘のない空気感をもたらしています。
また、劇中を彩る音楽も秀逸です。主題歌には加藤郁江が歌う「Realize」が起用され、切なくも凛としたメロディがエンディングで深い余韻を残します。挿入歌として効果的に使われるクラシック楽曲やアコースティックな劇伴も、過剰に感情を煽ることなく、亜也さんの心の揺らぎを静かに際立たせています。