「SNSの画像をそのまま美容室に見せたのに、当日なんだかバランスが悪かった」「式典の途中で飾りがグラグラして落ちてきた」。晴れの日を終えた卒業生から寄せられる声の中には、事前の準備不足に起因するリアルな後悔が少なくありません。
都内の老舗ホテルや大学構内で特設ヘアメイクを担当するチーフスタイリストは、現場の実情を次のように語ります。
「最も多いトラブルは、髪飾りの留め具の形状とヘアスタイルの不一致です。ハーフアップは土台となる結び目以外の髪が下りているため、重たいコーム型や大きなバレッタを留めるスペースが限られます。結果としてピン留めが甘くなり、お辞儀や移動の振動で飾りが傾いてしまうケースが毎年散見されます」
また、ネット通販で髪飾りを単体購入したものの、当日袴と合わせてみると「着物の柄の色と髪飾りのトーンが喧嘩してしまった」「サイズが予想以上に小さく、写真に全く写らなかった」という失敗談も後を絶ちません。髪飾りは単体で眺めるのではなく、着物のメインカラー、帯の差し色、袴の色のいずれか1〜2色とリンクさせることが、統一感を生む鉄則です。