「昔は淡いパステルカラーばかりだったのに、ここ数年は原色やダークトーンを好むようになった」というように、好む色の変化は珍しくありません。SNSやライフスタイル調査の投稿を分析すると、キャリアの転換点、結婚・別れ、あるいは人間関係の大きなストレスを経験したタイミングで、選ぶ色が一変する事例が数多く報告されています。
色彩心理学において、色の変化は「自己補正機能(ホメオスタシス)」の表れと解釈されます。心身が極度の緊張状態にあるときは無意識に鎮静効果のある青や緑を求め、自己肯定感が低下している時期にはエネルギーを補うために赤や黄色に惹かれます。好みの変化を「単なる気まぐれ」と片付けず、心が無意識に何を補おうとしているのかを読み解く自己分析の指標として捉えるのが賢明です。