仲間由紀恵さんの朝ドラ出演作の中で、最大の反響を呼んだのが『花子とアン』における葉山蓮子(蓮さま)役です。歌人・柳原白蓮をモデルにしたこのキャラクターは、華族の家に生まれながらも波乱万丈な運命に翻弄され、自らの意志で愛と自由を掴み取ろうとする情熱的な女性でした。
仲間さんが体現した蓮さまの美しさと気品、そして内に秘めた孤独と激しい情念は、瞬く間に視聴者を虜にしました。劇中で見せる凛とした着物姿や優雅な所作はもちろん、吉高由里子さん演じるヒロイン・安東はなとの魂の友情「腹心の友」というフレーズは流行語となり、放送期間中にはSNS上で「蓮さま」コールが巻き起こるほどの社会現象に発展したのです。
特に話題を呼んだのが、炭鉱王・嘉納伝助(吉田鋼太郎さん)との愛憎劇や、年下の青年・宮本龍一(中島歩さん)との駆け落ち(白蓮事件)を描いた緊迫のシークエンスでした。仲間さんの繊細な視線の揺らぎや覚悟を決めた声のトーンは、視聴者に強いカタルシスを与え、「仲間由紀恵の代表作」として今なお絶賛されています。