旅人算とは?公式暗記でつまずく理由と出会い算・追いつき算の攻略法

旅人算とは?公式暗記でつまずく理由と出会い算・追いつき算の攻略法

旅人算とは?公式暗記でつまずく理由と出会い算・追いつき算の攻略法について徹底解説いたします。最新の情報をお届けします。

「教えようとするとどうしても怒鳴ってしまう」「昨日まで解けていたはずなのに、少し条件が変わると手が止まる」。教育相談の窓口やSNSの育児コミュニティには、旅人算に直面した家庭からの悲痛な声が毎年数千件規模で寄せられています。大手進学塾の現役講師陣への取材によると、算数の苦手意識が決定打となる時期は「小5の比と旅人算の導入期」に集中しています。

つまずきの根底にあるのは、小学校の基礎算数で定着してしまった「単一の動く対象」と「公式当てはめ学習」の限界です。従来の算数では「A君が時速4kmで2時間歩いたときの道のり」のように、主語が1つだけの静的な状況を扱います。しかし旅人算では、異なる速さで同時に動く2人(あるいは3人)の距離がリアルタイムに伸縮します。この動的な関係性を頭の中で同時に処理する認知的負荷が、子供のキャパシティを超えてしまうケースが多発しているのです。

就職活動を控えた大学生を対象とするSPI非言語対策講座でも、非理系学生の約6割が速さの文章題に強い拒絶反応を示すという調査データがあります。大人であっても方程式(xやy)を立てようとして計算が複雑化し、制限時間内に処理しきれなくなるトラップが存在します。子供から大人まで共通する根本的な課題は、「公式を暗記しているかどうか」ではなく、「2人の距離の変化を感覚的にイメージできているか」という点にあります。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。