軽井沢発地市庭が単なる道の駅や農産物直売所と一線を画している最大の理由は、提供される農産物の圧倒的な品質と希少性にあります。その中核を成すのが、軽井沢の風土が生んだ「霧下野菜(きりしたやさい)」です。
発地地区をはじめとする浅間山南麓は、標高およそ900メートルから1000メートルの高冷地に位置します。昼夜の激しい寒暖差と、早朝に大地を包み込む濃い朝霧によって、野菜自身が凍結を防ごうと糖分を蓄えます。この自然現象によって育つキャベツ、白菜、レタス、ブロッコリー、トウモロコシは、一般的な市場流通品とは比較にならないほどの甘みとみずみずしい歯ごたえを誇ります。
直売所内には、地元農家が早朝に収穫したばかりの野菜が生産者名入りで並びます。さらに、軽井沢特産のルバーブを使った手作りジャム、信州クラフトビール、伝統の信州おやき、町内の工房が手掛ける焼き菓子など、「ここでしか手に入らない限定土産」が充実している点も、感度の高い旅行者を惹きつける要因です。