節足動物(Arthropod)を一言で定義するなら、「体が硬い外骨格で覆われ、関節で曲がる付属肢(足や触角)を持つ無脊椎動物」です。生物の分類学上では「節足動物門」という独立した大きなグループを形成しています。
中学理科の生物分野でも頻出する分類ですが、背骨を持つ「脊椎動物(魚類・両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類)」と対比される「無脊椎動物」の中で、圧倒的多数派を占めるのがこの節足動物です。
無脊椎動物には、節足動物のほかにタコ・イカ・アサリなどの「軟体動物」、ミミズやゴカイなどの「環形動物」、クラゲやイソギンチャクなどの「刺胞動物」が存在します。この中で節足動物を決定づける特徴は以下の3点に集約されます。
- 体節構造(たいせつこうぞう):体が頭部・胸部・腹部などの節(ユニット)に分かれている。
- 関節肢(かんせつし):足や触角が複数の節に分かれ、筋肉によって柔軟に屈伸できる。
- 外骨格(がいこっかく):体の表面がクチクラ層(主にキチン質やタンパク質)で覆われ、内臓の保護と骨格の役割を兼ね備える。
軟体動物との違いで迷うケースが多く見られますが、軟体動物は体が筋肉質の「外套膜(がいとうまく)」に包まれており、足に関節がありません。貝殻を持つものもいますが、それは外骨格ではなく分泌物による殻であり、体節構造も持たない点で明確に区別されます。