純子さんが初めて世間に強烈なインパクトを与えたのは、2018年九州場所だった。当時22歳、小結だった貴景勝が初優勝を果たした千秋楽の表彰式。NHK大相撲中継の生放送に映し出された彼女の姿に、お茶の間は息を呑んだ。
和服を完璧に着こなし、控えめに息子の快挙を見守る姿。「吉永小百合や樋口可南子を彷彿とさせる」「角界一の美人母」と瞬く間にネットニュースのトップを独占した。さらにインターネット配信のABEMA大相撲チャンネルのコメント欄でも、「お母様が美しすぎる」「まるで映画のワンシーン」とコメントが滝のように流れ、勝負の余韻を凌駕するほどの社会現象となった。
大相撲の世界では力士を支える家族の存在がたびたびクローズアップされるが、これほどまでに純粋な気品と美しさで日本中の視線を奪った母親は稀有だ。彼女の落ち着いた微笑みは、荒波の中で戦い続ける力士にとって何よりの精神的支柱だったに違いない。