配給の現場でも、彼女をめぐる熱気は過熱の一途を辿っている。伝統ある劇場公開の雄である東宝株式会社が大型劇場映画の企画を打診する一方で、グローバル展開を加速させるAmazon Prime Videoも破格の条件でオファーを提示しているという。映画館のスクリーンか、それとも世界同時配信のストリーミングか。この対立構図は、映像産業の主導権争いそのものを象徴している。
劇場の暗闇で観客を圧倒する重厚な作品づくりと、世界数百カ国の視聴者へ瞬時に届くデジタル配信のスピード感。双方が提示するクリエイティブの自由度を前に、彼女自身も極めて慎重に脚本を選び抜いている段階だ。いずれの選択肢をとるにせよ、興行・配信双方の記録を塗り替える大型案件となることは確実視されている。