ローストビーフの本場であるイギリスでは、肉の焼き汁に小麦粉とブイヨンを加えてとろみを付けるグレービーソースが伝統的だ。素朴で肉本来の風味をストレートに味わうスタイルとして長年愛されてきた。
一方で、日本の食卓で支持されているのは、醤油や柑橘をベースにした和風のタレである。白米と一緒に食べる日本の食文化に合わせて独自に進化を遂げたこのスタイルは、脂の甘みとキレのある酸味が絶妙に調和する。グレービーソースのコクと和風ダレのさっぱりとした切れ味を融合させたハイブリッドなソースづくりが、いま新しい潮流となりつつある。