息子の名声が地球規模に拡大するにつれ、奥州市の実家周辺には観光客や一部の過熱したファンが押し寄せるようになりました。そのためネット上では「実家はすでに引き払って引っ越した」「両親は都内の高級タワーマンションに移住した」という憶測が定期的に流れます。
しかし、取材の積み重ねによって判明している両親の現在の暮らしは、拍子抜けするほど穏やかで地に足のついたものです。
社会人野球で活躍した父・大谷徹さんは、大谷選手が幼少期に所属していた岩手県内の野球チームだけでなく、現在も中学硬式野球チーム「金ケ崎リトルシニア」の監督として、白球を追う少年たちの指導に情熱を注いでいます。グラウンドに立つ徹さんの姿は、メジャーリーガーの父親という特権階級の振る舞いとは無縁の、泥臭く情熱的な指導者そのものです。
また、バドミントン選手として国体出場経験を持つ母・加代子さんも、大谷選手がプロ入りした後も長年にわたってパート勤務を続けていたことが知られています。現在ではプライバシー保護や警備上の観点から、奥州市の実家と別の拠点を使い分ける配慮はなされているものの、華美なセレブ生活とは正反対の生活様式を維持しています。
兄の龍太さんは社会人野球・トヨタ自動車東日本のコーチや選手として地域スポーツに尽力し、姉の結香さんも看護師として自立。誰ひとりとして「大谷翔平の家族」であることを看板にビジネスを立ち上げたり、メディアに露出して利益を得ようとしたりする者はいません。この極めて健全な家族構成のエピソードこそ、大谷翔平が一切の雑音に惑わされずプレーに没頭できる最大の防壁となっているのです。