河岸段丘のでき方と仕組みを徹底解説!川沿いに巨大階段が生まれる理由

河岸段丘のでき方と仕組みを徹底解説!川沿いに巨大階段が生まれる理由

河岸段丘のでき方と仕組みを徹底解説!川沿いに巨大階段が生まれる理由に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

段丘地形には、川沿いにできる「河岸段丘」のほかに、外洋に面した岬や海岸沿いに発達する「海岸段丘(かいがんだんきゅう)」が存在します。両者は見た目こそ階段状で酷似していますが、形成に関わる力学や分布には明確な違いがあります。

比較項目河岸段丘(River Terrace)海岸段丘(Marine Terrace)編集部の着眼点・見解主たる削剥の営力河川水流による下刻・側刻作用波浪(波の力)による侵食・洗掘削る主体が「線(川)」か「面(外洋の波)」かが最大の違い平坦面の正体かつての河川氾濫原(谷底平野)かつての浅い海底(波食台)地層を掘ると丸い川原石か、貝化石を含む海砂かで判別可能日本の代表例群馬県沼田市(利根川・片品川)
長野県伊那盆地(天竜川)
新潟県十日町市(信濃川)高知県室戸岬
北海道襟裳岬
佐渡島外海府海岸いずれもジオパークや景勝地として国内外から高い評価を獲得主な土地利用上位面:畑・果樹園・住宅
下位面:水田・工業地集落、幹線道路、灯台、牧草地河岸段丘は地下水面が低く乾燥しやすいため畑作が卓越

日本における河岸段丘の双璧として知られるのが、群馬県沼田市と長野県伊那谷の天竜川沿いです。

沼田市の河岸段丘は、利根川とその支流である片品川・薄根川が合流する地点に広がり、「日本一美しい河岸段丘」と称賛されます。段丘崖の落差は最大で100メートル近くに達し、天空の城郭都市さながらの地形です。沼田城址公園の展望台から見下ろすと、眼下の街並みと対岸の崖が織りなす圧倒的なスケールに息を呑みます。

一方、長野県南部を縦断する天竜川の河岸段丘は、中央アルプスと南アルプスに挟まれた伊那盆地に何段にもわたって連なっています。地元では段丘面を「段(だん)」、段丘崖を「崖(はけ・ママ)」と呼び親しみ、段ごとに異なる気候・土壌条件を活かした果樹栽培が発達しています。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。