利点の多い代官町だが、インターネット上の甘い湘南移住情報に惑わされ、入居後に「こんなはずではなかった」と後悔するケースも存在する。検討者が事前に把握しておくべき3つの盲点を告発する。
盲点1:「海まで徒歩すぐ」という過度な思い込み
「茅ヶ崎」という地名から、水着のままサーフボードを抱えてビーチへ出られる距離感を連想する人が少なくない。しかし、代官町からサザンビーチちがさきや辻堂海岸までは直線距離で約1.8km〜2.3kmあり、徒歩では片道25〜30分程度を要する。日常的に海へアクセスする場合、電動アシスト自転車やバイクが必須アイテムとなる。「窓を開ければ波の音が聞こえる暮らし」を夢見ているなら、代官町は内陸の静かな住宅街であるという現実を認識し直す必要がある。
盲点2:古くからの街区特有の「狭隘道路」と駐車難度
代官町は農地や山林から段階的に住宅地化が進んだ経緯があり、一部の区画整理エリアを除いて、幅員が4m未満の道路(セットバックが必要な2項道路)やすれ違いが困難な生活道路が網の目のように入り組んでいる。大型SUVやミニバンを所有している場合、対向車とのすれ違いに極度のストレスを感じたり、敷地内の車庫入れに何度も切り返しを強いられたりするリスクが高い。現地内見の際は、徒歩だけでなく実際に車を走らせて進入経路を確認することが必須である。
盲点3:辻堂駅西口特有の「跨線橋構造」と階段移動
代官町から最も近い辻堂駅「西口」は、線路を跨ぐ歩道橋のような構造(跨線橋)になっている。エレベーターやスロープは整備されているものの、南口や北口のメインペデストリアンデッキに比べると改札周りの動線がややタイトである。朝の混雑時には改札機前の滞留が発生しやすく、ベビーカーを押しての移動や車いすでの利用時は、数分のタイムロスが生じることを計算に入れておくべきだ。