麻布台ヒルズと東京タワーどっちが高い?標高と見え方の真相を徹底検証

麻布台ヒルズと東京タワーどっちが高い?標高と見え方の真相を徹底検証

麻布台ヒルズと東京タワーどっちが高い?標高と見え方の真相を徹底検証についての最新情報を徹底解説します。

単刀直入に高さを比較した場合の答えは明確です。東京タワーのほうが約7.6m高いという結果になります。国土交通省への届出数値および事業主である森ビルの公式発表資料に基づき、両者の確定全高を突き合わせると以下の数値が導き出されます。

東京タワー高さ333m(正式表記:332.9m)に対し、麻布台ヒルズ森JPタワーの最高頂部は約325.4mです。肉眼では捉えきれないわずか7.6mの差ですが、純粋な工作物・構造物としての高さを競うのであれば、1958年(昭和33年)の完成以来東京の主役を務め続ける東京タワーに軍配が上がります。

では、なぜ世間では「麻布台ヒルズが日本一になった」と大々的に喧伝されたのでしょうか。その核心は、国際基準における建造物と超高層ビルの違いに起因しています。

「日本一高いビル」の称号と建造物の境界線

建築や都市開発の世界では、高層ビル・都市居住協議会(CTBUH)が定める明確な定義が存在します。タワー(自立式鉄塔・工作物)とビルディング(建築物)は明確に区別されており、全高の50%以上が人間が居住・利用可能な居住可能フロアで占められている構造物のみが「ビル(Building)」と認められます。

東京タワーや東京スカイツリー(634m)は電波送信を主目的とした「自立式鉄塔・工作物」であり、法律上も建築基準法第88条が準用される工作物扱いです。一方で、麻布台ヒルズ森JPタワーは地上64階・地下5階建ての商業・オフィス・レジデンス複合ビルであり、全フロアに実用的な居室が配置されています。従来のあべのハルカス高さ比較でトップだった大阪の300mを25m以上更新し、日本一高いビルランキングの首位を奪取したという快挙が、ニュースの見出しとして独り歩きした結果、「東京タワーも抜いたのでは」という誤解が広まりました。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。