指導現場における評価も盤石だ。全米ストレングス&コンディショニング協会(NSCA)は、競技パフォーマンスを高める事前準備として、関節可動域の積極的な確保を推奨している。静的な伸張運動ではなく、動的な刺激を与えることで怪我の発生率が有意に低下するというデータが蓄積されているためだ。
日本スポーツ協会においても、ジュニア世代からシニア層に至るまで、安全で再現性の高いウォームアップ手法として導入を推し進める。股関節の可動性が低下すると、膝や腰への過剰な負担が避けられない。股関節を主役に据えた正しい身体の使い方を習得させることが、生涯スポーツを楽しむ上での最重要課題と位置づけられている。