日本のセレクトショップ文化をゼロから切り拓いた株式会社ビームス。その代表取締役社長である設楽洋氏が掲げ続けてきたのは、単に服を売るのではなく「時代の空気感やライフスタイルを提案する」という強烈な編集方針だった。アパレル小売業が激しい構造転換とデジタルシフトの波に直面するなか、その根底にある美意識は郊外の販売拠点にも色濃く受け継がれている。
整然と並ぶアイテムは、過剰在庫の消化というビジネスの現実を背負いつつも、ビームスらしい遊び心を一切失っていない。徹底したVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)によって構築された売り場は、訪れる者に「掘り出し物を見つけ出す高揚感」をダイレクトに突きつける。