店内に一歩足を踏み入れると、その独特なゾーニングに驚かされる。伝統的な作業足袋や純綿の軍手が並ぶ棚のすぐ隣に、最先端のヒーター内蔵ベストや、スマートフォンと連動する空調ウェアが並ぶ。この「超アナログ」と「ハイテク」のコントラストが面白い。ガジェット好きの若者が、職人向けのプロ用ツールを熱心に見つめる姿も日常茶飯事だ。
店長は「プロが使う道具には、無駄を削ぎ落とした機能美がある。それが一般のお客様にとっても新鮮で、魅力的に映るようです」と語る。現場の声を反映し続けることで磨かれた製品群は、マーケティング主導でつくられた流行の服よりも、遥かに強い説得力を持っている。