山内晶大というアスリートを語る上で欠かせないのが、他の日本代表選手とは一線を画す「超遅咲き」の競技経歴です。小学生や中学時代から名門クラブでエリート教育を受けてきた選手が過半を占める代表チームにあって、山内が本格的にバレーボールのボールを握ったのは愛知県立名古屋市工業高校に入学してからでした。
中学時代はバスケットボール部に所属していたものの、高校入学時にすでに180cmを超えていた恵まれた体躯に目をつけたバレー部顧問からの熱烈な勧誘を受け、競技を転向。基礎技術の習得には苦心したものの、急速に伸びる身長と天性の跳躍力が噛み合い、頭角を現しました。その後進学した愛知学院大学でその才能は完全に開花します。
大学3年時となる2014年、当時の日本代表監督に見出され、競技歴わずか数年でシニア日本代表へ異例の大抜擢を果たしました。石川祐希や柳田将洋らとともに「NEXT4」として売り出された当初は、経験不足からくるレセプション後のポジショニングやブロック判断に課題を抱えていたのも事実です。しかし、驚異的な修正能力と探究心によって、わずか数年で守備の要へと進化を遂げました。
現在の山内の公式スペックは身長204cm、最高到達点353cm、ブロック到達点でも335cmを誇ります。ネット上に突き出す手のひらの位置は、海外の2m級アタッカーの打点と対等に渡り合える高さを誇り、日本の生命線である「リードブロックシステム」の要として機能し続けています。