福士蒼汰の芸能界入りは、高校時代に雑誌『Street Jack』の読者モデルスナップに掲載されたことがきっかけでした。現在の所属事務所である研音からスカウトを受け、2011年1月期のドラマ『美咲ナンバーワン!!』で俳優デビュー。そこからわずか数カ月後、彼の運命を大きく変える『仮面ライダーフォーゼ』のオーディションが開催されます。
テレビ朝日および東映の制作陣が主導したオーディションは、約3,000名に及ぶ応募者が集まる異例の激戦となりました。当時まだ高校生で演技経験も数えるほどしかなかった福士蒼汰が、なぜ平成仮面ライダーシリーズ記念すべき第13作の単独主演に選ばれたのでしょうか。当時のプロデューサーや制作関係者が語った証言によると、決め手となったのは技術の巧拙ではなく、「圧倒的な清潔感」と「人の懐に飛び込む天性の愛嬌」でした。
如月弦太朗というキャラクターは、「天ノ川学園高校の生徒全員と友達になる」という途方もない夢を掲げる熱血漢です。一歩間違えれば押し付けがましく見えかねないこの役柄を、嫌味なく説得力を持って演じられる純粋さを持っていたのが福士蒼汰でした。面接の現場で彼が見せた飾らない受け答えと、周囲をパッと明るくする笑顔が、審査員全員の一致した高評価につながったと記録されています。