S-M社会生活能力検査(Social Maturity Scale)は、アメリカの心理学者ドール(E. A. Doll)が考案した「バインランド社会成熟尺度」をベースに、日本の生活様式や文化に合わせて標準化された検査です。現在は改訂を重ねた「S-M社会生活能力検査第3版」(日本文化科学社刊)が広く普及しています。
最大の特徴は、一般的な知能検査のように「子どもがテスト問題を解く」のではなく、「日常の生活行動をよく知る保護者や担当教員が回答する」という点です。子ども本人に課題を実施させる負担がないため、人見知りが強い幼児や、机に向かって検査を受けることが難しい子どもでもスムーズに実施できます。
対象年齢は乳幼児期(0歳)から中学生(14歳11か月)まで幅広くカバーされています。発達障害(自閉スペクトラム症・ADHD・限局性学習症など)や発達の遅れがある子どもの適応行動アセスメントとして、療育機関、児童相談所、学校の教育相談室などで標準的に取り入れられています。