城原海岸を訪れた人が一様に息をのむのが、水底の岩肌や泳ぐ魚の影が海面上からくっきりと視認できるほどの澄んだ水質です。環境省や地元自治体の水質調査においても常に最高ランクの水準を維持しており、コンディションが良い日には水深20〜25mの海底が見通せるほどの透明度を記録します。
この比類なき透明度を生み出している最大の要因は、山陰海岸ジオパーク特有の地質構造にあります。城原海岸周辺の岩礁や海底は、マグマが地下深くで冷え固まってできた「白花崗岩」で構成されています。花崗岩が波で削られて生じる砂は石英の純度が高く、泥やヘドロの原因となる粘土質成分をほとんど含みません。そのため、波が立っても海水が白く濁りにくい性質を持っています。
さらに、大きな河川の河口から適度に離れており、陸地からの濁流が直接流れ込まない地理的条件に加え、対馬海流の清澄な海水が常に外海から循環して淀みを作らないことも、クリアな水質を保つ決定的なメカニズムとなっています。