多くの受験者が「なぜ何回受けても一次試験で落ちるのか」と頭を抱えます。取材で見えてきた、英検準1級に落ちる人たちの共通した盲点は主に3つ存在します。
第1の壁は、圧倒的な語彙力の格差です。英検2級の必要語彙数が約5,000語レベルであるのに対し、英検準1級では約7,500〜9,000語レベルへの急伸が求められます。書店で定番の単語帳『英検準1級 でる順パス単』に掲載されている単語のうち、「出る度A」「出る度B」はおろか「出る度C」まで9割以上の精度で暗記できていない受験者は、大問1の語彙・イディオム問題(25問)で惨敗します。ここで半分も得点できない場合、リーディング全体のスコアが崩壊します。
第2の壁は、2024年の制度改定で導入され、2026年現在の合否を握る中核となった「記述式要約問題」の失点です。長文(約150〜200語)を読み、3つのキーポイントを落とさずに60〜70語の英文にまとめる要約問題は、本文の表現をそのまま抜き出す(コピペする)と大幅な減点対象になります。適切なパラフレーズ(言い換え)を行いながら、簡潔な構文で再構築する訓練を怠った受験生が、ライティング全体のCSEスコアを引き下げて不合格になる事態が頻発しています。
第3の壁は、リスニングPart 2(パッセージ問題)の難度への見誤りです。医療、歴史、生物、環境問題などの学術的レクチャーが1回しか流れないため、事前の設問先読み技術とメモ取りの要領を確立していない学習者は、途中で集中力が途切れて壊滅的なスコアに終わります。