ネット検索で「ライバー事務所」と入力すると、サジェストに「怪しい」「やめとけ」といった警戒ワードが並びます。業界関係者や現役クリエイターへの聞き取り調査によると、こうした悪評が立つ最大の要因は、無差別なSNSスカウトと不透明な契約形態にあります。
国民生活センターや各種相談窓口に寄せられるトラブル事例では、「月数十万円稼げると言われたのにサポートが一切ない」「退会を申し出たら数十万円の違約金を請求された」「アカウントの所有権を事務所に奪われ、配信を続けられない」といった声が後を絶ちません。特に悪質なスカウト業者は、自社でマネジメント機能を持たず、登録だけさせてプラットフォームからの報酬を中抜きする手法をとっています。
一方で、市場の健全化に伴い、優良エージェンシーと悪質業者の二極化が進んでいます。健全な事業者は法人登記情報、顧問弁護士の有無、過去の所属ライバー実績を明示しており、契約書の事前提示にも柔軟に対応します。「事務所=すべて搾取」という極端な見方は誤りですが、契約内容を精査せずに所属を決める行為には依然として深刻なリスクが潜んでいます。