手軽に雑草対策ができると評判の資材でありながら、SNSや口コミサイトでは固まる砂の失敗例に関する投稿が目立ちます。主なトラブルとして挙げられるのは、「施工直後の白華(はっか)現象による色ムラ」「表面のポロポロとした剥離」「冬場の凍結によるパックリとした亀裂」の3点です。
外構工事業界の専門家によると、これらの不具合の約8割は商品自体の不良ではなく、施工環境と手順の不備に起因しています。固まる砂は、天然の真砂土(まさど)にセメントや特殊な固化剤を配合したプレミックス材です。水と反応して化学的に硬化する特性を持つため、散水時の水圧が強すぎて表面のセメント分が流出したり、逆に下層まで水が浸透せず「中身が生乾き」のまま放置されたりすることで、本来の強度が発揮できなくなります。
また、地面の転圧(踏み固め)が不十分な軟弱地盤の上に直接敷設した場合、土台が沈下して追従できなくなった硬化層が自重や歩行圧で割れてしまいます。このわずか1mmに満たないヘアクラック(細かなひび)に風で運ばれた土埃と種子が入り込み、結果として「草が生えないはずの砂から雑草が生える」という皮肉な事態を招くことになります。