基礎疾患と診断された場合でも、確実なセルフケアと生活是正を継続すれば、合併症の芽を摘み取ることは十分に可能です。実行すべき基本方針は極めて明快です。
第一に、徹底した食生活の適正化です。塩分の過剰摂取は血管内皮を痛めつけるため、1日の塩分摂取量を6g未満に抑える意識を持ちます。血糖値の急激な乱高下(血糖値スパイク)を防ぐため、食物繊維を先に食べる「ベジファースト」の徹底や、精製された糖質の摂取頻度を落とす工夫が欠かせません。
第二に、継続的な有酸素運動と下半身の筋肉強化です。ウォーキングや軽いジョギングなどの運動は、インスリンの効き目を改善し、血管の柔軟性を保つのに役立ちます。筋肉の大部分が集まる太ももやふくらはぎを刺激するスクワットは、効率的な糖消費を促します。
そして最後に、禁煙と良質な睡眠です。タバコに含まれるニコチンは血管を強力に収縮させ、動脈硬化のスピードを一気に加速させます。どれほど食事や薬に気を使っても、喫煙を続けていれば合併症リスクを相殺できません。毎日の血圧や体重を記録し、わずかな体調変化を見逃さない習慣こそが、最良の防波堤となります。