ネット上の言説において時折見られるのが、「物星大はただの軟弱なオネエキャラ」というステレオタイプな誤解です。しかし、原作漫画を精密に読み解くと、極めてシュールかつパワフルな裏設定と名シーンが幾重にも仕掛けられていることが分かります。
最大のギャップといえるのが、極限状態に追い込まれた際に発動する「突発的な脱衣癖」と、それに伴って露わになる意外な筋肉美です。パニックに陥ると衣服を脱ぎ捨てて暴走するシーンは作中の定番ギャグであり、普段のきゃしゃな印象からは想像もつかない引き締まったボディラインが描かれます。この「可愛い顔をして脱ぐと筋骨隆々」という新沢氏特有のナンセンスギャグは、読者に強烈な視覚的トラウマと笑いを提供しました。
さらに、特技面においても家庭科全般(編み物、料理、裁縫)はプロ級の腕前を誇る一方で、危機的状況下では謎の跳躍力や俊敏性を発揮するなど、奇面組の一員たる規格外のポテンシャルを秘めています。表層的な可愛らしさの裏にこうした予測不能な野生を隠し持っている点こそ、彼が単なる類型的なキャラクターに収まらない決定的な理由です。