「スマホを触っていない夜間にもかかわらずギガが数百メガ減っていた」「平日日中に突然キャリアから通信量80%到達の警告メールが届いた」という現場の声は絶えない。アプリを起動していない状態でもギガが減る原因には、OSや各種ツールの「見えない自動通信」が深く関係している。
取材現場で判明した、利用者が気づきにくい代表的な通信量消費のトリガーは以下の3点に集約される。
ひとつ目はSNSアプリの動画自動再生だ。X(旧Twitter)、Instagram、Facebookなどは、タイムラインをスクロールしただけで画面内の動画が高画質のまま自動再生される仕様になっている。ニュースや投稿を文字で読んでいるだけのつもりでも、画面の隅に表示された広告動画のデータが次々にダウンロードされ、知らぬ間に月間数ギガ単位のデータを食いつぶす。
ふたつ目はOSおよびアプリアップデートのバックグラウンド実行である。近年、大作ソーシャルゲームの更新データは1回で2GB〜5GBを超えることも珍しくない。これらが「モバイルデータ通信時にもダウンロードを許可」に設定されていると、外出先でポケットに端末を入れている数十分の間に月間データ枠が一気に吹き飛ぶ。
みっつ目は写真・動画のクラウドバックアップだ。GoogleフォトやiCloudの同期設定がモバイル回線許可になっている場合、外出先で撮影した4K動画や連写写真がその場でフル解像度のままアップロードされ、短時間で膨大な通信量を消費する。
現在の消費状況を把握するデータ通信量の確認方法は非常に簡単だ。iPhoneなら「設定」>「モバイル通信」、Androidなら「設定」>「ネットワークとインターネット」>「SIM」からアプリごとの消費量を一覧で可視化できる。また、各キャリアのマイページアプリ(My docomo、My au、My SoftBank、my 楽天モバイルなど)を開けば、当日までの利用実績と残りのギガ残量がリアルタイムで確認可能だ。