なぜ私たちは、海外比較の投稿を目にするたびにこれほど過剰に反応してしまうのか。その答えの一端は、プラットフォーム側のアルゴリズム設計に隠されている。
X Corp.が運営するプラットフォームをはじめ、主要なSNSはユーザーの滞在時間を最大化するために、感情を強く揺さぶるコンテンツを優先的に表示する仕組みを持つ。称賛よりも激怒、共感よりも憎悪の方がインプレッションを稼ぎやすい。Netflixのドキュメンタリー映画『The Social Dilemma』(ザ・ソーシャル・ディレマ)が克明に描いたように、アルゴリズムは意図的に極端な言説をブーストし、人々の対立を収益へと変換している。
「欧米は素晴らしい、日本は遅れている」という極端な出羽守的投稿と、「いや海外こそ崩壊している」という反論。双方の怒りのエネルギーがX Corp.のタイムライン上で衝突することで、プラットフォーム側だけが利益を得るスパイラルが形成されている。