著作権フリー化の波は、コラ画像の世界だけにとどまらなかった。象徴的だったのが、低予算スラッシャー映画『プー あくまのくまさん』の登場だ。大学進学で森を去ったクリストファー・ロビンに見捨てられ、野生化して凶悪な殺人鬼へと変貌したプーとピグレットの姿は、エンターテインメント産業全体に激震を走らせた。
映画の公開以降、SNSには映画のワンシーンをさらにコラージュした二次創作ネタが急増。映画『プーと大人になった僕』で見せた切なくも心温まる再会劇との落差を揶揄する画像が溢れかえった。児童文学のアイコンが怪奇映画のモンスターへと転落するプロセスそのものが、巨大なネットのおもちゃとして消費されたのだ。