ネット上の掲示板やSNSでは、今なお「平尾昌晃の息子たちは遺産を巡って兄弟同士で争った」という事実誤認が散見されます。しかし、この騒動の本質は「兄弟喧嘩」ではなく、「実子一同と後妻による同族企業の統治権争い」でした。
なぜこのような誤解が生まれたのか。原因の1つは、異母兄弟というデリケートな関係性にあります。「母親が違えば仲が悪いに違いない」という世間のステレオタイプが、メディアのセンセーショナルな報道によって増幅されてしまったのです。
実際には、亜希矢氏は弟たちの心情を誰よりも理解し、特に矢面に立って世間からのバッシングに晒されていた勇気氏のメンタルを気遣い、兄として精神的な支柱となり続けました。巨額の金銭を前にして兄弟が反目し合うケースが多い中、平尾兄弟はむしろ未曾有の危機に直面したことで、強固な結束を確認し合うことになったというのが取材で見えた真実です。