ココの最大の魅力であり、同時に最大の弱点でもあるのが、魔法に対する「無条件の愛」だ。生まれながらに魔法を使えない「持たざる者」だった彼女は、だからこそ魔法の奇跡を誰よりも信じている。しかし、その純粋さこそが、搦め手から彼女を蝕む隙となっている。
母親を石化させてしまったという消せない罪悪感。そして、彼女を救いたいという一心。この強い動機こそが、魔法使いの社会で固く禁じられている「人体に干渉する魔法」への扉を開きかねない。彼女にとっての「善意」が、世界のルールにおいては「絶対悪」となる。このねじれ構造が、彼女の破滅を予感させる最大の要因だ。