関西の都市部や古都には、古くから人々に愛されてきた由緒ある藤棚が数多く存在します。各府県を代表する名所をピックアップします。
京都の藤の花・寺社おすすめとして真っ先に名前が挙がるのは、前述の平等院のほか、洛南の「鳥羽水環境保全センター」(公開時期限定の藤のトンネル)や、千本鳥居で知られる伏見稲荷大社周辺の寺院などがあります。限られた敷地を立体的に魅せる京都ならではの庭園美は見事です。
奈良の藤の花名所ランキングで常に筆頭となるのは、藤原氏ゆかりの「春日大社」です。境内にある名木「春日大社 砂ずりの藤」の開花状況は毎年大きな注目を集めます。花房が地面の砂にすれるほど長く伸びることからその名が付き、隣接する「萬葉植物園」の藤園とともに、紫・白・ピンクなど20品種・約200本もの藤が競演します。
大阪の藤棚で有名な神社・寺院としては、藤井寺市にある「葛井寺(ふじいでら)」が有名です。千手観音信仰とともに古くから親しまれ、境内には数多くの藤棚が巡らされています。毎年開催される葛井寺の藤まつりは混雑必至の賑わいを見せ、駅近という好立地も手伝って市内外から大勢の参拝客が訪れます。また、大阪市福島区の「野田恵美須神社」周辺は、日本の代表的な藤の品種「野田藤」の発祥の地として静かな人気を誇ります。