ウィリス動脈輪の役割と構造|脳動脈瘤の好発部位やMra画像の見方

ウィリス動脈輪の役割と構造|脳動脈瘤の好発部位やMra画像の見方

ウィリス動脈輪の役割と構造|脳動脈瘤の好発部位やMra画像の見方にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

医療従事者や看護学生の国家試験対策だけでなく、自身のMRA検査画像を正しく理解するためにも、ウィリス動脈輪の構成血管を幾何学的に把握しておくと役立ちます。

ウィリス動脈輪の解剖図は、六角形(あるいは七角形)のループとして描かれます。前方・側方・後方の血管が連絡し合うことでひとつの輪を形成しています。

血管名位置・役割輪への関与臨床上の重要度前交通動脈(Acom)左右の前大脳動脈を結ぶ短い橋渡し血管構成する(1本)脳動脈瘤の好発部位(約30%)前大脳動脈(ACA / A1部)内頸動脈から前内側へ向かう動脈構成する(左右対)大脳内側面・前頭葉を灌流内頸動脈(ICA / 終末部)頸部から脳内へ血液を運ぶ太い本幹構成する(左右対)分岐部で動脈瘤や解離が発生後交通動脈(Pcom)内頸動脈と後大脳動脈をつなぐ架け橋構成する(左右対)動脈瘤好発(動眼神経麻痺の原因)後大脳動脈(PCA / P1部)脳底動脈の先端から左右に分かれる動脈構成する(左右対)後頭葉・視覚野を灌流中大脳動脈(MCA)内頸動脈の外側本幹(大脳外側面を灌流)輪自体は構成しない脳梗塞・動脈瘤の頻度が極めて高い脳底動脈(BA)左右の椎骨動脈が合流した太い幹動脈輪への流入血管(直接の輪外)脳幹部を栄養する生命維持の要

国試や解剖学の試験で頻出するウィリス動脈輪の覚え方として有名なのが「前向いて内頸、後ろへ交通、後大脳」という位置関係のリズム暗記法です。

前方の「前交通動脈(1本)」から始まり、左右の「前大脳動脈(A1部)」→「内頸動脈終末部」→「後交通動脈」→「後大脳動脈(P1部)」を経て閉じるという順序を押さえます。「中大脳動脈は輪の外へ伸びる側枝であり、ウィリス動脈輪の構成血管には含まれない」という点は、医療関係者の試験でも一般読者の画像読影でも最大のひっかけポイントです。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。