ファンの間で最も懸念されていたのが、左膝靭帯の負傷をはじめとする現在の怪我状況とコンディションの推移です。かつての手術と長期のリハビリテーションを経て、現場ではどのような調整が行われているのか、高砂部屋関係者への取材から実態が浮き彫りになっています。
高砂部屋の稽古場を観察すると、朝乃山は基礎運動である四股とすり足にこれまでの倍近い時間を割き、下半身の連動性を再構築してきました。関係者の証言によると、「膝への過度な負担を分散させるため、体幹と股関節の可動域を広げる専門トレーニングを徹底してきた」とのことです。
過去の単独インタビューにおいて、朝乃山自身も「土俵に上がれる喜びを誰よりも噛み締めている。怪我をしたことで、力任せではなく骨格と重心で相撲を取る技術が身についた」と語っていました。土俵際で残す際に見せていた痛々しい表情は影を潜め、現在の土俵では下半身の安定感が際立っています。