多くの人が抱く最大の疑問は、「一度獲得した免疫は一体いつまで持ちこたえるのか」、そして「2度目は軽く済むのか」という点に尽きる。最新の医学論文や臨床データの追跡調査によれば、同一系統株に対する症候性感染の防御効果は、感染後およそ60日から90日を境に急激に減衰を始めることが分かっている。4〜6ヶ月が経過する頃には、未感染者と大差ないレベルまで再感染リスクが跳ね上がるケースも珍しくない。
「再感染なら軽症で済む」という言説にも注意が必要だ。確かに、T細胞による細胞性免疫が維持されていれば、肺の深部への炎症波及を防ぎ、急性期の酸素投与や人工呼吸器管理といった最悪の事態はある程度回避しやすい。しかし、再感染を繰り返すこと自体が血管内皮や各臓器に微細なダメージを蓄積させるリスクは否定できない。いわゆる後遺症(Long COVID)の発症リスクは、感染回数を重ねるごとに線形に低下するわけではなく、身体的コンディションや基礎疾患の有無によって深刻な倦怠感やブレインフォグが長期化する実例が相次いでいる。抗体を持っているという事実だけで安心を買うことはできない。