兵庫の旅において、湯めぐりと爽快なドライブは外すことのできない二大醍醐味です。南の「有馬温泉」と北の「城崎温泉」は、同じ兵庫県内にありながら、全く異なる湯治文化と街並みの魅力を有しています。
都心部からのアクセスに優れる有馬温泉は、有馬温泉日帰りおすすめスポットとして平日・休日を問わず高い人気を誇ります。地下約60kmの深層からプレートの割れ目を通って湧出する「金泉(含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉)」は、空気に触れることで赤褐色に変色する極めて濃厚な泉質。体を芯から温める保温力と殺菌作用は、一度浸かると病みつきになる力強さです。公衆浴場「金の湯」の足湯で気軽に楽しむのも良いですが、銀の湯の無色透明な炭酸泉とセットで巡ることで、そのコントラストを実感できます。路地裏に広がる湯本坂の情緒豊かな石畳を歩き、名物の炭酸せんべいを片手に散策するスタイルが定着しています。
これに対し、但馬の日本海側に位置する城崎温泉は、街全体が一つの宿として機能する伝統が息づく町です。JR城崎温泉駅を「玄関」、旅館を「客室」、そして街に点在する7つの湯を「大浴場」に見立てており、浴衣と下駄姿でカランコロンと音を響かせながら巡る城崎温泉外湯めぐりは唯一無二の風情を醸し出します。「一の湯」や「御所の湯」など、それぞれ意匠や効能、湯船のロケーションが異なる外湯を1日入浴券「ゆめぱ」で気兼ねなく渡り歩く時間は、デジタル疲れを抱えた現代人にとって至高のデトックス体験となります。
そして、瀬戸内海の風をダイレクトに感じるなら、明石海峡大橋を渡ってアクセスする淡路島ドライブが外せません。淡路島ドライブ人気名所の代表ルートである県道31号(通称:淡路サンセットライン)は、どこまでも続く水平線を左手に眺めながら走る爽快なドライビングコースです。北淡エリアの「あわじ花さじき」で四季折々の広大な花畑パノラマを楽しんだ後は、西海岸に続々とオープンしたオーシャンビューのテラスレストランでランチを堪能。日暮れ時には、夕陽百選にも選ばれた播磨灘のサンセットをフロントガラス越しに眺める——都市近郊とは思えないダイナミックなリゾート体験が完結します。